がん検診で「要精密検査」と判定された場合は、「がんの疑いを含め、異常(病気)がありそう」と判断されたことを意味します。より詳しい検査(精密検査)を行い、本当に異常があるかどうかを調べる必要があります。
早期に発見できれば、がんは決して怖い病気ではありません。「精密検査が必要」と判定されたら必ず精密検査を受けましょう。
症状がなければ実感がわかず、つい大丈夫だろうと思ってしまいがちです。また、毎日の忙しさから、面倒に感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、早期のがんは、ほとんどの場合は症状がありません。精密検査を受診しなければ、本当に大丈夫かどうかは分かりません。
もし、まだ精密検査を受診していない場合は、ぜひこの機会に精密検査を受診することをお勧めします。
平成29年度に、名古屋市の胃がん検診で精密検査が必要と判定されて精密検査を受けた方のうち、実際に胃がんが発見された割合は約3.5%であり、必ずしも「がん」というわけではありませんが、8割以上の方が何等かの疾患があると診断されています。
「要精密検査」はあくまで「がんの疑い」にすぎませんので、きちんと精密検査を受けることが大切です。
胃がんの精密検査の方法には、内視鏡検査や病理検査・病理診断などがあります。
(検査方法は、年齢や合併症の有無等によっても変わりますので、医師とご相談ください。)
胃の内部を直接見て、がんが疑われる病変の場所や、その病変の広がり(範囲)と深さ(深達度)を調べる検査です。病変があればその組織のごく一部を採取する生検を行い、病理診断をすることもあります。
内視鏡検査の生検で採取した組織に、がん細胞があるかどうかなどを調べます。確定診断が難しいときは、内視鏡検査による病理検査と病理診断が何度か行われる場合もあります。
消化器科のある専門医療機関を受診してください。
予約が必要な場合や、受診する際の注意事項がある場合がありますので、あらかじめ電話等で確認をお勧めします。
精密検査にかかる費用は、保険診療となります。
名古屋市がん検診の費用とは異なりますので、ご注意ください。
がんについて誤った情報が多くあります。正しい知識を身につけましょう。
がん情報サービス(国立がん研究センター) https://ganjoho.jp/public/index.html
名古屋市では、がん体験者やがん患者を支えた家族で、一定の研修を修了した「ピアサポーター」が、がん患者の不安や悩みを聞き、相談にのったり、患者会などで患者同士の交流を行う、がん相談・情報サロン「ピアネット」を運営しています。
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