がん検診で「要精密検査」と判定された場合は、「がんの疑いを含め、異常(病気)がありそう」と判断されたことを意味します。より詳しい検査(精密検査)を行い、本当に異常があるかどうかを調べる必要があります。
早期に発見できれば、がんは決して怖い病気ではありません。「精密検査が必要」と判定されたら必ず精密検査を受けましょう。
特に症状はないし、面倒くさい・・・
症状がなければ実感がわかず、つい大丈夫だろうと思ってしまいがちです。また、毎日の忙しさから、面倒に感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、早期のがんは、ほとんどの場合は症状がありません。精密検査を受診しなければ、本当に大丈夫かどうかは分かりません。
もし、まだ精密検査を受診していない場合は、ぜひこの機会に精密検査を受診することをお勧めします。
「がん」と診断されたらどうしよう・・・
平成29年度に、名古屋市の大腸がん検診で精密検査が必要と判定されて精密検査を受けた方のうち、実際に大腸がんが発見された割合は約4.7%であり、必ずしも「がん」というわけではありませんが、6割以上の方が何等かの疾患があると診断されています。
「要精密検査」はあくまで「がんの疑い」にすぎませんので、きちんと精密検査を受けることが大切です。
精密検査って何をするの?
大腸がんの精密検査の方法には、大腸内視鏡検査や大腸エックス線検査などがあります。
(検査方法は、年齢や合併症の有無等によっても変わりますので、医師とご相談ください。)
大腸内視鏡検査
肛門から内視鏡を挿入して大腸を撮影し、がんやポリープなどがないか調べます。必要に応じて組織を採取して、悪性かどうか診断します。
内視鏡検査と大腸X線検査の併用法
大腸全体を内視鏡で観察することが困難な場合には、内視鏡が届かない奥の大腸をエックス線検査で調べます。
CTコロノグラフィ(大腸3D-CT)
肛門から炭酸ガスを注入してCT撮影を行うことで、内視鏡を挿入せずに大腸の内視鏡と同じような画像を撮ることが可能な検査です。病変が疑われた場合には内視鏡検査が必要です。
どこで精密検査を受ければいいの?
消化器科のある専門医療機関を受診してください。
予約が必要な場合や、受診する際の注意事項がある場合がありますので、あらかじめ電話等で確認をお勧めします。
検査費用は?
精密検査にかかる費用は、保険診療となります。
名古屋市がん検診の費用とは異なりますので、ご注意ください。
がんについて正しい情報を得るためには?
がんについて誤った情報が多くあります。正しい知識を身につけましょう。
がん情報サービス(国立がん研究センター) https://ganjoho.jp/public/index.html
がんについて相談したいときは・・・?
名古屋市では、がん体験者やがん患者を支えた家族で、一定の研修を修了した「ピアサポーター」が、がん患者の不安や悩みを聞き、相談にのったり、患者会などで患者同士の交流を行う、がん相談・情報サロン「ピアネット」を運営しています。
名古屋市がん相談・情報サロン ピアネット
電話:052-243-0555
FAX:052-243-0556
https://pia-net.jpn.org/
開館日時:火曜日から土曜日(祝・年末年始除く) 10時〜16時