がん検診で「要精密検査」と判定された場合は、「がんの疑いを含め、異常(病気)がありそう」と判断されたことを意味します。より詳しい検査(精密検査)を行い、本当に異常があるかどうかを調べる必要があります。
子宮がんが進行すると、子宮摘出手術が必要となる場合がありますが、早期のうちに治療すれば、子宮を摘出せずに治癒できるため、妊娠・出産も可能です。
「精密検査が必要」と判定されたら必ず精密検査を受けましょう。
子宮の入り口の子宮頸部とよばれる部分から発生します。子宮の入り口付近に発生し、婦人科の診察で観察や検査がしやすいため、発見されやすいがんです。また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後のよいがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要といえます。
また、前がん病変の段階で発見すれば、治る可能性が極めて高く、子宮を残し、妊娠する可能性も残せます。
症状がなければ実感がわかず、つい大丈夫だろうと思ってしまいがちです。また、毎日の忙しさから、面倒に感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、早期のがんは、ほとんどの場合は症状がありません。精密検査を受診しなければ、本当に大丈夫かどうかは分かりません。
もし、まだ精密検査を受診していない場合は、ぜひこの機会に精密検査を受診することをお勧めします。
平成29年度に、名古屋市の子宮頸がん検診で精密検査が必要と判定されて精密検査を受けた方のうち、実際に子宮頸がんが発見された割合は約3.0%、子宮体がんが発見された割合は約2.1%であり、必ずしも「がん」というわけではありませんが、5割以上の方が何等かの疾患があると診断されています。
「要精密検査」はあくまで「がんの疑い」にすぎませんので、きちんと精密検査を受けることが大切です。
コルポスコープ(膣拡大鏡)を使って、子宮頸部の粘膜の表面を拡大して細かい部分を観察します。
疑わしい部分から組織を取り、標本をつくって顕微鏡で診断する方法です。子宮頸がんであるかどうかの確定診断に用います。組織を採取する際に、痛みを感じたり、出血したりする場合があります。
産婦人科又は婦人科のある専門医療機関を受診してください。
予約が必要な場合や、受診する際の注意事項がある場合がありますので、あらかじめ電話等で確認をお勧めします。
精密検査にかかる費用は、保険診療となります。
名古屋市がん検診の費用とは異なりますので、ご注意ください。
がんについて誤った情報が多くあります。正しい知識を身につけましょう。
がん情報サービス(国立がん研究センター) https://ganjoho.jp/public/index.html
名古屋市では、がん体験者やがん患者を支えた家族で、一定の研修を修了した「ピアサポーター」が、がん患者の不安や悩みを聞き、相談にのったり、患者会などで患者同士の交流を行う、がん相談・情報サロン「ピアネット」を運営しています。
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